米国のソフトウエア業界団体Software & Information Industry Association(SIIA)は,海賊版ソフトの利用について調査した結果を発表した。それによると,2006年の海賊版ソフトに関する報告件数は523件で,前年の366件から約4割増加しているという。

 海賊版に関する報告の58%は,企業のITスタッフやITマネージャによるものだった。また,上級幹部や営業スタッフによる報告が,それぞれ6%を占めた。報告者の90%が海賊版の使用を直接目撃しており,86%は海賊版を使用している企業を辞めている。

 海賊版の利用を業界別にみると,IT業界が20%,製造業界が11%を占めたが,5%を越える業界は他になく,特定業界に集中していないことが分かった。また,海賊版を利用する企業の規模は,社員の平均人数が2641人,年間平均売上高が4億6200万ドルと,比較的大きい。

 地域別にみると,報告が多かったのは,カリフォルニア州(28%),テキサス州(11%),ジョージア州(9%)。「面積が大きな州ほど海賊版の利用が多く,上位3州が全体の半数近く(48%)を占めた」(SIIA)。

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