米Cisco Systemsは米国時間2月21日,XMLゲートウエイ・ベンダーの米Reactivityを買収することで両社が最終合意に達したと発表した。買収額は約1億3500万ドル。取引はCiscoの2007会計年度第3四半期(2007年2~4月期)に完了する見込み。

 Reactivityはカリフォルニア州に本拠を置く非公開企業。1998年に設立され,従業員は56人。

 CiscoはReactivity買収により,企業ネットワークにおけるアプリケーション配信を高速化するソフトウエア技術「Application Networking Services」を中核とする製品ポートフォリオを拡充したい考えだ。

 Ciscoはパケット・レベルではなくアプリケーション・メッセージ・レベルで通信制御を行うネットワーク製品系列「Cisco Application-Oriented Networking(AON)」を市場に投入している(関連記事)。しかし,「当初期待したほど市場シェアを獲得できていない」(米internetnews.com)。

 近年,エンタープライズ・ソフトウエアはクライアント/サーバー型からサービス指向アーキテクチャ(SOA)型に移行しており,企業はさまざまなWeb 2.0機能を取り入れている。Ciscoは「XMLやSOAPベースのWebサービスが通信や情報交換の標準になりつつある中で,ReactivityのXMLゲートウエイは効率的で安全なXMLおよびWebサービスの実装と促進を可能にする」と買収の目的を説明している。

[発表資料へ]