米Microsoftは米国時間2月20日,Windows Vistaへの移行を支援する6種類の新しいツールを無償で公開した。これらのツールは,Vistaへの移行にかかわる評価,計画,テスト,導入といったプロセスを支援するもの。これまでにもベータ版を公開しているが,今回のリリースが最終版となる。

 発表されたツールは,「Solution Accelerator for Business Desktop Deployment(BDD)2007」「Application Compatibility Toolkit(ACT)5.0」「Windows Vista Hardware Assessment 1.0」「Volume Activation Management Tool」「Key Management Service for Windows Server 2003」「Virtual PC 2007」。

 それぞれの概要は次の通り。

・Solution Accelerator for Business Desktop Deployment(BDD)2007
 デスクトップにVistaと2007 Officeを導入する企業に,ガイドラインとツールを提供。イメージによる配備機能,ユーザー状態移行ツール,リモートからのアップグレード・ツールなどを提供し,クライアント管理ソフトウエア「Systems Management Server 2003」などにも統合できる。

・Application Compatibility Toolkit(ACT)5.0
 ACT 5.0は,移行する際のアプリケーションの互換性に関する問題の解消を支援する。一連の評価ツールを使ってVistaの導入前にアプリケーションの互換性を確認する。また,オンラインのACTコミュニティ機能により,Microsoftが提供する評価とテスト結果にアクセスできる。

・Windows Vista Hardware Assessment 1.0
 ネットワーク上のパソコンのリストを作成し,ハードウエアとVistaとの互換性を評価する。結果をレポートにまとめ,アップグレードについてアドバイスを提供する。

・Volume Activation Management Tool
 「Multiple Activation Key(MAK)」を使ったボリューム・アクティベーションのプロセスを自動的に管理するためのツール。

・Key Management Service(KMS)for Windows Server 2003
 Windows Server 2003上でKMSを実行する機能を提供する。

・Virtual PC 2007
 仮想化技術を利用して複数のOSを1台のパソコン上で動かすためのツール。Vista向けに最適化されている。

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