米Wind River Systemsは，組み込み用リアルタイムLinux技術「RTLinux」に関する全知的財産を米Finite State Machine Labs（FSMLabs）から買収した。Wind Riverが米国時間2月20日に明らかにしたもの。ただし，買収金額など詳しい取引条件については公表していない。
RTLinuxは，リアルタイムに応答可能なLinuxをハードウエアに組み込むことのできる技術。Wind Riverは，RTLinuxにかかわる特許権，著作権，商標権，関連製品の権利といった知的財産をFSMLabsから取得した。
今後Wind Riverは，リアルタイムOSの「VxWorks」などにRTLinuxの技術を組み込み，Linux市場に提供していく。一方FSMLabsは，Wind Riverとライセンス契約を結び，企業向けアプリケーション分野でRTLinuxソフトウエアの販売を続ける。
米メディア（CNET News.com）によると，Wind RiverはFSMLabsから4人をソフトウエア開発／サポート要員として雇用したが，創業者のVictor Yodaiken氏はそのなかに入っていないという。
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