バングラデシュでのオフショア開発を手がけるBJIT(本社東京,ジュエム・シュウカット・アクバル社長)は,2009年末までにバングラデシュ現地法人の開発要員数を1000人にまで増員する予定だ。同社では現在,日本法人のオンサイト開発要員35人とバングラデシュ現地法人85人の開発者が協力して,携帯電話用の組み込みソフトやWebアプリケーションなどを開発している。主な顧客は,ACCESS,ノキア・ジャパン,日本IBMなど。

 BJITでは,同じく2009年末までに日本法人のオンサイト開発要員も200人に増員し,日本国内の顧客に対して「日本企業と同等のコミュニケーションで,インドと比べても安価なバングラデシュの開発リソースを提供していく」(BJITの林信宏副社長)としている。また,国内向けの営業力を強化するため2007年春,日本IBM出身の林副社長が日本法人の社長となり,アクバル社長は会長に就任する。

 BJITはバングラデシュ出身のアクバル氏が,2001年7月にバングラデシュのダッカで創業。日本法人は2004年4月に設立された。アクバル氏は在日歴が20年以上で,BJITの創業前は東京・秋葉原のパソコン量販店「T-Zone」のフロア責任者などを務めていた。