米NanoMarketsが米国時間2月15日,有機EL(OLED)に関する調査結果を発表した。それによると同市場は,2012年には109億ドル規模に,2014年には155億ドル規模に成長する見通しという。

 米メディア(CNET News.com)によると2007年における同市場規模は14億ドルになる見込みだ。

 OLEDは既に,折りたたみ式の携帯電話やMP3プレーヤ,デジタル・カメラなどに採用されている。ソニーは「2007 International CES」」で大型の有機ELディスプレイを展示して注目を集めた(関連記事)。形状に対する柔軟性を利用して,携帯電話やノート・パソコンなどに着脱可能なロール・アップ式のディスプレイといった用途も模索されている。

 照明としての寿命も十分なものになり,LCDディスプレイのバックライト,家電,航空関係の照明,レストランやビルの照明など,OLEDの用途はますます拡がっている。

 NanoMarketsは,2014年にはOLEDを採用した携帯電話などのモバイル製品が72億ドル,照明製品が10億ドルの売上を創出すると予測している。

発表資料へ