米国ではエネルギー消費を抑えるために,これまで4月の第1日曜日だった夏時間(DST,Daylight Saving Time)の開始日が,3週間早まって3月の第2日曜日になった。これを受けて,Microsoftは2月第3週,「DST開始を4月としているコンピュータ・システムは,大混乱する可能性がある」と警告した。

 この変更は,パソコン,「Microsoft Office Outlook」「Microsoft Pocket Outlook」などで個人情報の管理に使うモバイル機器に限らず,あらゆるDST対応ソフトウエアに影響する。どんな混乱が起きるか想像できるだろう。いたるところで,会議に1時間遅れて出席したり,約束の時間に間に合わなかったりというトラブルが発生するのだ。

 2007年のDST期間は,3月11日に始まる。Microsoftによると,「Windows Vista」と「Office 2007」はこの変更に対応済みという。ところがほかのシステムは,ソフトウエア・アップデートをダウンロードしなければならない(このソフトウエア・アップデートは自動更新機能でも配布されている)。