写真1 提携を発表する,KDDIの田中孝司執行役員ソリューション事業統轄本部長(左)とユニアデックスの高橋勉社長(右)
写真1 提携を発表する,KDDIの田中孝司執行役員ソリューション事業統轄本部長(左)とユニアデックスの高橋勉社長(右)
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 KDDIとユニアデックスは2月19日,包括提携を発表した。通信サービスとSIサービスの一体提供が狙い。両社は共同で,通信ネットワークやユーザー企業のLAN構築,保守運用などをワンストップで提供する「企業向けICTソリューションサービス」を4月から開始する予定だ。

 企業向けICTソリューションサービスは,(1)LAN/WAN/サーバー一体構築・運用,(2)セキュリティ・ソリューション,(3)ICT資産管理ソリューション,(4)IPコミュニケーション,(5)データ・センター・ソリューション――の5分野で構成。ユニアデックスと連携することで,KDDIがこれらのサービスの運用窓口を一元化して提供する。

 KDDIは今後,ユニアデックス以外にもSI事業者などのパートナーを増やしていく予定。アプリケーションと回線を一体化し,オンデマンドで業務アプリケーションを利用できるSaaS(software as a service)型のサービスを,月額料金で提供することを目指す。2007年度中にこうした新サービスを発表するという。

 会見ではKDDIの田中孝司執行役員ソリューション事業統轄本部長が,「(KDDIの次世代ネットワーク構想である)ウルトラ3Gをプラットフォーム化し,その上でSaaSベンダーなどが様々なサービスを提供できる世界を目指したい」と,法人向け事業の目標を述べた(写真1)。