「『GIS防災情報ボランティア』の仕組みの確立に向けての検討ワーキング」(座長:林春男・京都大学防災研究所巨大災害研究センター センター長・教授)は、国土交通省の委託を受け、GIS防災情報ボランティアの制度化に向けた実証実験を2月19日から23日までの5日間実施する。

 GIS防災情報ボランティアとは、被災により混乱している現場からアナログ情報も含め様々な形で集まってきた各種情報を、ボランティアが被災地外でGIS上に入力し、情報を一元的に閲覧・交換できるようにしようというもの。ワーキングには、自治体から新潟県、新潟県長岡市、小千谷市の職員もメンバーとして参加している。

 今回の実証実験は、新潟県中越地域を対象に、行政が計画している除雪区域や除雪路線を、紙地図資料や一覧資料を参考に、インターネット(WebGIS)上でボランティアに入力してもらう作業を予定している。各道路管理者(国・県・市町村)がバラバラの情報として保有している除雪に関する計画の情報をネット上で一元化する。

 この実証実験についてのボランティア募集は、本日いっぱいまで「GIS防災情報ボランティア」のWebサイトで行っている。事務局では、今後も継続的に「GIS防災情報ボランティア」の登録をサイトで受け付ける。実証実験の結果は3月以降、登録ユーザーに公開予定。