米Newsと同社傘下の米Fox Interactive Media(FIM)が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「MySpace」を通じて知りあった男性ユーザーから性的暴行を受けたとして,被害少女の家族が同サービスに対して起こした訴えが棄却された。これを受けMySpaceは米国時間2月14日に声明を発表した。
「MySpaceの怠慢,詐欺,不当表示を問題とする原告の主張を退けた裁判所の判断を称讃する。これは,連邦法のもとでは,MySpaceなどのインターネット・サイトは,個人ユーザーが投稿したコンテンツあるいは行った犯罪の責任を問われないことを再確認するものだ」(MySpace)。
米メディアの報道(CNET News.com)によると,18歳の被害少女の家族は昨年,テキサス州西地区連邦地方裁判所に訴訟を申請していた。Sam Sparks判事が説明した棄却理由によれば,“インタラクティブ・サービス”としてのMySpaceは,1996年制定の連邦通信品位法(Communications Decency Act:CDA)が及ばないという。また同判事は,少女が年齢を偽ってMySpaceに加入したことを指摘。MySpaceは14歳未満の登録を認めていないが,少女が加入した当時の年齢は13歳だった。
MySpaceは,「少女に起こったことについては常に気にしていた。当社はコミュニティの安全とセキュリティを真剣にとらえているからだ。しかし,彼女の傷を癒す手段として訴訟は適切ではなかった」と述べた。また「今後も新機能の追加とユーザーの啓蒙を通じて,当社サイトをより安全なものにするよう取り組んでいく」としている。
[発表資料へ]