既に「Wibro」という名前でモバイルWiMAXのサービスが始まっている韓国。スペイン・バルセロナで開催中の「3GSM World Congress 2007」の会場では,韓国のサムスンが一歩先を行くモバイルWiMAXのデモを実施している。
それが,2本のアンテナを使うMIMO(multiple-input multiple-output)技術を使った「モバイルWiMAX Wave 2」だ。Wave2では,現行のモバイルWiMAXの2倍の速度である最大40Mビット/秒,上り12Mビット/秒を実現できるという。
会場では,5台の端末に対して映像などを送受信する様子をデモンストレーション(写真1)。下りのピーク速度はおよそ34Mビット/秒,上りは8Mビット/秒を記録している。同社によると,下りの平均スループットはおよそ27Mビット/秒程度だという。
このほかサムスンのブースでは,モバイルWiMAX Wave 2に対応した携帯電話用のチップ(写真2)や,現行のモバイルWiMAX対応端末(写真3)など,様々なWiMAX対応製品を展示中だ。
同社のモバイルWiMAX Wave 2システムは,米スプリントが今年度中に導入することを明らかにしている。