スペイン・バルセロナで開催中の「3GSM World Congress 2007」で,東芝が新しい携帯端末「G900」と「G500」を展示している。いずれもOSにWindows Mobileを搭載し,HSDPA(high speed downlink packet access)と無線LAN(IEEE 802.11b/g)の通信機能を搭載しているのが特徴だ。
無線LAN経由でVoIP(voice over IP)通話できる機能も備え,FMC(fixed mobile convergence)サービス用途の利用も見込んでいる。さらには,「パソコン・メーカーである東芝の強みを生かし,Bluetoothや無線LAN,USBを使ったパソコンとの連携にも重点を置いた」(東芝)という。
G900はOSに最新のWindows Mobile 6.0を搭載したPDA(携帯情報端末)型のモデル(写真1左)。本体をスライドすることで,QWERTY形式のキーボードが現れる。一方のG500はスライド式の携帯電話型で,OSにWindows Mobile 5.0を搭載した(写真1右)。いずれの機種も指紋認証機能を備え,ビジネス用途の性格を強くしている(写真2)。
同社によると,両機種がターゲットとしているのは主に欧州市場。G900のみ,2007年夏にソフトバンクモバイルが出荷を予定しているという。