JEITAの秋草直之 会長
JEITAの秋草直之 会長
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 電子情報技術産業協会(JEITA)は2007年2月14日、秋草直之会長(富士通会長)の記者会見を開き、電子機器の出荷状況などを説明した。1月30日から発売となったWindows Vista対応パソコンについては家庭向け製品は順調に伸びているものの、企業ユーザーはVistaの導入に慎重だという。

 従来、Windows Vista搭載パソコンの投入は2006年内の予定だったが、2007年1月末にずれ込んだ。その影響により、年末商戦のパソコン販売は落ち込んだものの、Vista発売後の「2月はまあまあ伸びている」(秋草会長)という。特に家庭向け製品が順調。映像表示の機能を強化したVistaを採用することで、パソコンのテレビ化が加速しそうだという見通しを示した。

 企業向けでは静観しているユーザーが多いという。例えば、日本語の文字セットが変更となったことで、Vista以外のシステムと連携する際に一部で字形が変わる。企業内でVista対応パソコンを導入するには、誰かがこうした課題を修復する必要があるが、売り手がやるのか、顧客側でやるのかという問題が残されているという。これらの問題が解決されていけば「急速に伸びていく」(秋草会長)可能性はあると見ている。