写真1 Flashビデオ形式の動画をサポートした「Flash Lite 3」
写真1 Flashビデオ形式の動画をサポートした「Flash Lite 3」
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写真2 米アドビシステムズのゲイリー・コバクス モバイル・デバイス・ビジネス・ユニット プロダクト・マネージメント&マーケティング副社長
写真2 米アドビシステムズのゲイリー・コバクス モバイル・デバイス・ビジネス・ユニット プロダクト・マネージメント&マーケティング副社長
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 スペイン・バルセロナで開催中のモバイル関連の展示会「3GSM World Congress 2007」では,フィンランドのノキアや英ボーダフォンがYouTubeと提携を発表するなど(参考記事),連日携帯端末向けの映像サービスが大きな注目を集めている。そんな中,米アドビシステムズも2月12日に3GSMの会場内でプレス発表会を実施。同社の携帯端末向けマルチメディア・コンテンツの再生環境「Flash Lite」の新版で,Flashビデオ形式の動画再生をサポートすることを明らかにした(写真1)。

 新バージョンとなる「Flash Lite 3」は,2007年上半期に出荷を始める予定。本誌のインタビューに答えた同社のゲイリー・コバクス モバイル・デバイス・ビジネス・ユニット プロダクト・マネージメント&マーケティング副社長(写真2)は,「Flashビデオはインターネットで配信する動画形式として非常に多くのサイトで使われている。YouTubeやMySpaceなどもFlashビデオを採用しており,これらのサイトのコンテンツを携帯電話でそのまま見られるようになる」と強調する。

 携帯電話での動画視聴に関しては,端末やサービスごとに動画フォーマットがバラバラである点が大きな課題となっている。「インターネット上でデファクト・スタンダードのFlashビデオをサポートすることで,こうした課題を一気に解決できる」(ゲイリー・コバクス副社長)。すでに世界の携帯電話事業者とサービス開発に向けた話し合いを始めており,2007年末にはFlash Lite 3を使ったさまざまなサービスが登場する見込みという。