ヤフーは2007年2月13日、利用者の行動履歴を収集してそれに応じた広告を配信する、いわゆる「行動ターゲティング広告」をネットワーク配信すると発表した(発表資料)。この手法は2006年夏から「Yahoo! Japan」内で導入してきたが、今回、同社の広告配信サービス「ADネットワーク」に参加する媒体にも配信することを決めた。2007年4月から実際の配信を開始する。

 行動ターゲティング広告とは、ユーザーが「Yahoo! Japan」のどのようなサービスを利用したか、どのようなキーワードで検索を実行したかなどの履歴を基に、そのユーザーが興味を抱きそうな広告を配信するもの。ユーザーの行動履歴に応じて、興味や関心の近さで約800のグループに分類。そのグループごとに、配信する広告を決める。「Yahoo! Japan」内での配信開始以降、広告主は急増しており「広告の認知率や、資料請求や購入などに結びつく率なども、既存の広告と比べて高いことが確認されている」(同社)という。

 ADネットワークには、IT関連のニュースや音楽サイトを提供する企業、地方新聞社など約20社が加盟している。これらのサイトの広告スペースにも行動ターゲティング広告を表示できるため、「各媒体単独では開拓できなかった広告主を開拓できる」(同社)。例えばIT関連のニュースサイトを閲覧しているユーザーであっても、自動車に興味を抱いている人ならば、そのサイト内に自動車に関連する広告を表示する、といったことが可能になる。