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 米Microsoftはスペインで現地時間2月12日に,携帯端末向けOSの新版「Windows Mobile 6」を発表した。同社Mobile and Embedded Devices Divisionシニア・バイス・プレジデントのPieter Knook氏は,同国バルセロナで開催中の「3GSM World Congress 2007」で,Windows Mobile 6搭載スマートフォンのデモを行った。操作性を向上したほか,これまではパソコンのみで利用可能だった「Microsoft Office」の機能を追加したという。

 新版は,「Office Outlook」「同Word」「同Excel」「同PowerPoint」のモバイル版を提供。WordおよびExcelの文書を,元の表や画像,テキストを崩さずに,携帯端末の小さい画面で閲覧し,編集することが可能。PowerPointで作成したプレゼンテーションも表示できる。

 同社のプッシュ式電子メール技術「Direct Push Technology」を採用しており,電子メールやカレンダ,連絡先といったOutlookの情報を,Exchange Serverから直接デバイスにプッシュ配信する。

 HTML形式の電子メールをサポートし,「Exchange Server 2007」ベースの企業電子メール・サーバーや,「Windows Live Hotmail」といったインターネット・メールから送られてくるHTMLメッセージを,画像やリンクも表示する。

 また,同日公開した「Windows Live for Windows Mobile」との連携により,「Windows Live Mail」「Windows Live Messenger」「Live Search」「Windows Live Spaces」など各種Windows Liveサービスにアクセスできる。

 「Windows Vista」搭載パソコン間の音楽,画像,動画ファイルの伝送も可能。なお,VoIPサポートについては,英British Telecom(BT)や米Hewlett-Packard(HP)が企業向けモデルでの実装を進めているという。

 米メディアの報道(InfoWorld)によると,Windows Mobile 6搭載デバイスは2007年第2四半期に登場する見込み。

 そのほか,同社はWindows MobileおよびJava搭載デバイス向けのLive Searchクライアント・ソフトウエアを米国と英国でリリースした。カテゴリ・ベースの地域検索,リアルタイムの道路情報(米国の約25都市)などにアクセス可能である。

発表資料(1)
発表資料(2)