写真●自動的に衛星を捕捉する機能を持つアンテナ「Satellite Catcher JM-75」
写真●自動的に衛星を捕捉する機能を持つアンテナ「Satellite Catcher JM-75」
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 JSATは,自動的に衛星を捕捉する機能を持つアンテナ「Satellite Catcher JM-75」をNET&COM 2007の会場で展示,デモを実施した(写真)。この衛星通信用アンテナは2007年1月に受注開始した新製品で,同社が試験運用中の衛星ブロードバンド接続サービス「SPACE IP」で利用する。受注後およそ3カ月で出荷する。価格は520万円(税別)。

 JSATが運用するSPACE IPは,離島や天文台など,既存のインターネット回線網が引けない場所や自前でアクセス手段を持ちたい場面に向く,衛星を利用したブロードバンド接続サービスである。JSATがプロバイダとなるインターネット接続サービスと,第三者の通信事業者が提供するVPNに対するアクセスに衛星を経由するサービスの2種類で構成する。いずれも料金は月額10万円からで,およそ1年半前から試験運用を開始している。

 今回受注を開始した新型アンテナでは,スイッチをONにするだけで自動的に衛星を捕捉する機能を追加した。方位,仰角,偏波面を自動調整する。