Mac OS X上でWindows APIを解釈してWindowsソフトを動作させる「CrossOver Mac」
Mac OS X上でWindows APIを解釈してWindowsソフトを動作させる「CrossOver Mac」
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 ネットジャパンは,Mac OS X上でWindowsアプリケーションを動作させるためのソフト「CrossOver Mac」を,NET&COM 2007のブースで展示した。WindowsのOSライセンスを購入することなく,Internet Explorer(IE)やMicrosoft Officeといったアプリケーションを利用できるようになる。開発会社は米CodeWeavers。2007年4月末に出荷する。価格は1万1500円を予定する。

 CrossOver Macは,WindowsのAPIを解釈して実行する仮想Windowsソフトである。Windows 98,Windows 2000,Windows XPの3種類のOSのAPIを利用できる。これにより,Windows 98専用の業務クライアンント・アプリケーションとWindows 2000/XP用のアプリケーションを1台で同時に使うといった運用ができる。

 従来,ユーザーがWindows 98用ソフトを使う場合には,Windows XP上でVMwareなどの仮想マシン・ソフトを動作させた上で,Windows 98のCD-ROMとライセンスを入手するという運用が一般的だった。古いOSは,バイナリの入手も大変だった。

 CrossOver Mac上で利用可能なWindowsアプリケーションは200タイトル程度である。IEやOffice(Excel,PowerPointなど)といった主要なWindowsアプリケーションを利用できる。「IEを使いたいという需要は大きい」(ネットジャパンの説明員)。