米Yahoo!は,グラフィカルな操作環境で複数のRSSフィードを1つに統合できるWebアプリケーション「Yahoo! Pipes」(現在サービス停止中)の提供を開始した。Jeremy Zawodny氏が米国時間2月7日,自身のブログへの投稿で明らかにしたもの。

 Yahoo! Pipesを利用すると,Web上で複数のRSSフィードを組み合わせ,新たなRSSフィードを生成できる。Zawodny氏は「複数のコマンドを接続して新たな機能を作り出すUNIXの“pipe(パイプ)”機能と概念が似ていることから,Yahoo! Pipesと名付けた」と説明する。「デモや開発チームのインタビューを,来週(2月第3週)Yahoo! Developer Networkのブログに掲載できると思う」(同氏)。

 米メディア(CNET News.com)によると,Yahoo! Pipesは現在ベータ版で,Zawodny氏はYahoo!プラットフォーム技術グループのメンバーという。

 また別の米メディア(InfoWorld)によると,今のところYahoo! Pipesで収集可能なデータはRSSフィードとAtomフィードだけだが,Yahoo!は対応データ形式を増やし,「たとえば『Google Earth』や『Google Maps』の画像表示に使うKMLデータにも対応する」(Yahoo!)計画という。

 なおYahoo! Pipesについて,Web 2.0という概念の提唱者で,米O'Reilly MediaのCEOであるTim O'Reilly氏は同社のブログへの投稿で「インターネットの歴史における転換点となるサービス」と評した。さらに同じブログで,Brady Forrest氏がYahoo! Pipesの概要を紹介している(その1その2)。

[Zawodny氏の投稿]