KDDIと沖縄セルラー電話は2月8日、au携帯電話サービスを解約した顧客の情報を記録した光磁気ディスク1枚を紛失したと発表した。紛失したのは、2007年1月15日時点でau携帯電話サービスを解約した人のうち22万4183人分の情報。氏名と住所、生年月日、解約した時点の携帯電話番号、連絡先電話番号、管理用コードが含まれるが、クレジットカードや銀行口座の情報や、通信記録などの情報は流出していない。

 光磁気ディスクは、栃木県小山市にあるテクニカルセンターから紛失した。KDDIは、「廃棄業者に引き取られ、処分された可能性が高い」(広報部)と判断している。KDDIでは通常、顧客情報の入った光磁気ディスクは、静脈認証システムや監視カメラによって入退室を管理する専用の保管場所内にあるキャビネットで施錠管理している。1月25日に定期棚卸しを実施した際に、所定のキャビネット内から光磁気ディスク1枚がなくなっていることが分かった。

 KDDIでは、光磁気ディスクを段ボールにまとめてキャビネットに保管している。「段ボールに移す時点で、1枚なくなってしまったようだ」(広報部)。紛失発覚後、情報システム運用室への入退室のログ情報などを調べた結果、廃棄された可能性が高いと判断した。今後、同社は光磁気ディスクを保管する際の作業手順やチェック体制を見直していく予定である。

 これまでに、顧客から被害の訴えはないという。流出に関する問い合わせ先は、0077-7-111。