ゼネラルマネジャーのスティーブ・デイリー氏
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ロン・ギボンズ氏
ロン・ギボンズ氏
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 デスクトップ向けのシステム管理やセキュリティ製品などを手掛けるLANDesk Software日本法人(東京都港区、今井幹夫社長)は2007年の企業戦略を発表した。米は、昨年9月に米アボセントと合併してアボセントグループの傘下に入っており、LANDesk Software日本法人も合併による新たな方針を打ち出した。

 アボセントはデータセンター向けのシステム管理製品などを販売しており、LANDesk Softwareと合併したことでデータセンターからデスクトップまで製品の幅が広がった。それぞれの市場に製品を販売できるなど、互いの相乗効果を見込んでいる。そこで今後は主に、(1)LANDesk Softwareはアボセントとは独立した事業部門とし、営業や開発、マーケティングなどは別に運営する、(2)LANDesk Softwareに対して人材面などさらに投資していく、とした。さらに(3)データセンター向けにLANDesk Softwareの製品を販売したり、(4)2007年7月には両社の統合製品を発表する、などを掲げた。統合製品では仮想化システムへの対応なども含まれるという。

 特にLANDesk Softwareは日本法人も含めて今後もチャネル販売やOEM販売を強化。20007年は前年比で売り上げ25%増、営業利益14%維持、新製品からの売り上げを8%にする、などを目標としている。「今回の統合によって、LANDesk Softwareの成長をさらに加速させる。そのため必要な投資を継続していく」(アボセントから1月1日付でLANDesk部門のゼネラルマネジャーに就任したスティーブ・デイリー氏)。

 両社ともパートナー販売がメイン。アボセントもLANDesk Softwareも日本市場ではそれぞれ別のパートナー企業と手を組んでいる。そこで今後はアボセントやLANDesk Softwareの製品を互いに販売できるように、トレーニングなどの面で支援していく考え。「従来から日本のユーザー向けにサポート体制を厚くするなど、日本市場独自の施策を打ってきたことが奏効してきた。今後もJ-SOX対応など日本のユーザー企業のニーズに十分、応えていきたい」(アジア太平洋・ラテンアメリカ地域の営業担当バイスプレジデント、ロン・ギボンズ氏)。