アッカ・ネットワークスは東京ビッグサイトで開催中の「NET&COM2007」で,モバイルWiMAX(IEEE 802.16e)の実機を利用したデモンストレーションを公開した。デモを通じて同社の取り組みをアピールし,今夏にも予定される2.5GHz帯の割り当てを有利に進めたい考えだ。
デモでは,展示会場内に仏アルカテル・ルーセント製の基地局とアンテナを設置し,同社ブース内とラウンジ・ブースにあるWiMAX体験コーナーに合計5台のWiMAX対応端末を搭載したノート・パソコンを用意した(写真1)。デモに使用したシステムは2.5GHz帯の5MHz幅を利用。今回のデモのため,同社は実験免許を取得している。
通信速度は「デモ用に出力を絞っているため,(基地局のスループットは)4M~5Mビット/秒程度」(アッカ)。実際に通信速度測定サイト「gooスピードテスト」で測定したところ,2.29Mビット/秒を記録した(写真2)。
測定時には4台のパソコンが稼働しており,それぞれが約250kビット/秒の動画ストリーミングを流していたうえ,来場者が自由にWeb閲覧できる状況だった。通信速度は,ほぼ実力通り出ていたと考えられる。