米Oracleは,マルチベンダー環境で安全にID情報を交換するための技術仕様「Identity Governance Framework(IGF)」をユーザー認証技術の標準化団体Liberty Alliance Projectにロイヤルティ・フリーで提出した。OracleとLiberty Allianceが米国時間2月7日に明らかにしたもの。仕様書はOracleのWebサイトからダウンロードできる。

 IGFは,多種多様なアプリケーション間で個人情報を含むID情報を安全にやり取りできるようにするための,ポリシー定義などに関する技術仕様。Oracleと米Novell,米Sun Microsystemsなどが結成したグループが検討し,2006年11月に仕様書を公開した(関連記事)。

 OracleがLiberty Allianceに提出した仕様書は以下の4種類。Liberty Allianceは,2007年第2四半期中に成果物を完成させる予定。

・「CARML Specification」:アプリケーションが必要とするID情報を記述するXMLベースの言語仕様Client Attribute Requirement Markup Language(CARML)
・「CARML Schema」:CARMLのスキーマ
・「CARML Client API」:CARML対応アプリケーション開発用API
・「AAPML Specification」:ID情報の使用に関するポリシー・ルールを記述するXMLベースの言語仕様Attribute Authority Policy Markup Language(APML)

 米メディア(InfoWorld)によると,Liberty Allianceは2007年6月ごろIGF対応製品の相互接続試験を実施した後,最終版の仕様書などをリリースするという。

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