米Sun Microsystemsが米国時間2月7日,「Microsoft Office 2003」の文書ファイルとOpenDocument Format(ODF)形式の文書ファイルを双方向変換できるOffice 2003用プラグイン「StarOffice 8 Conversion Technology Preview」を発表した。SunのWebサイトで2月中旬に無償ダウンロード提供を開始する。最終版は「今春遅くにリリースする予定」(Sun)という。

 ODFは,オープンソースのオフィス・アプリケーション文書向けファイル形式。XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)がOASIS標準(OASIS Standard)として承認したほか,ISO標準でもある。

 ODFはロイヤルティ・フリーの仕様で,テキスト,スプレッドシート,チャート,グラフィカル文書向けに,単一のXMLスキーマを用いる。HTML, SVG, XSL,SMIL,XLink,XForms,MathML,Dublin Coreといった既存の標準規格に準拠する。オープンソースのオフィス・スイート「OpenOffice.org」や,Sunの「StarOffice」,KDEプロジェクトの「KOffice」,米IBMの「Workplace」などが採用している。

 当初提供するStarOffice 8 Conversion Technology Previewは,「.doc」「.odt」形式のワープロ文書の双方向変換だけが可能。表計算およびプレゼンテーション文書の変換は,4月に対応する。

 米メディア(InfoWorld)は,最終版のリリース時期を6月中旬と報じている。

 別の米メディア(CNET News.com)によると,現在SunはOffice 2003よりも古いバージョンのMicrosoft Office文書の変換に対応するかどうかについて検討中という。

 なお米Microsoftは2月1日,「the 2007 Microsoft Office system」文書ファイルとODF形式ファイルの変換を行うプラグイン「Open XML Translator 1.0」の提供計画を発表している(関連記事)。

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