グループウエア会社サイボウズの子会社であるフィードパスは2月7日、Web2.0の技術を取り入れたグループウエアである「feedpath Zebra」正式版の販売を開始した。システム・インテグレータや各種サービス・プロバイダーなどへライセンスを販売するとともに、中堅・中小企業向けにはSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)で提供する。

 feedpath Zebraは、米ジンブラが開発したオープンソースのグループウエアであるZimbra Collaboration Suiteに、フィードパスが日本市場向けの修正を施したもの。Webメール、スケジューラ、アドレス帳、コンテンツ管理ソフト「Wiki」などの機能を備える。

 Ajaxを採用することでWebブラウザでも高い操作性を実現したほか、マッシュアップと呼ばれる方式で他のシステムと連携することが可能だ。例えば、グーグルの提供するGoogleマップなどを画面に挿入することができる。

 フィードパスは、feedpath Zebraの販売促進のため、住友商事のほか、住商情報システム、沖電気工業、サイバーマップ・ジャパンなどの戦略提携することを合意済み。住友商事は、ジンブラ製品の国内総事業化権を、住商情報システムはサイボウズの全株式の15%弱を所有する。今回、サイバーマップ・ジャパンと提携したことで、feedpath Zebraのメールに表記された住所をクリックするとその住所近辺の地図情報を画面上に示すことが可能になった。

 SaaSでfeedpath Zebraを利用する場合には、1アカウントにつき1240円あるいは2480円が必要になる。フィードパスは2007年末までに、同ソフト関連で2億~3億円の売り上げを目指すという。