写真1 ザイセルジャパンが展示しているPLCモデム「PLA-400」
写真1 ザイセルジャパンが展示しているPLCモデム「PLA-400」
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写真2 ザイセルジャパンが展示しているWiMAXアダプタ「MAX-100」とWiMAX CPE(宅内装置)「MAX-200M1」
写真2 ザイセルジャパンが展示しているWiMAXアダプタ「MAX-100」とWiMAX CPE(宅内装置)「MAX-200M1」
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 東京ビッグサイトで開催中の「NET&COM2007」で,台湾のザイセル・コミュニケーションズの日本法人であるザイセルジャパンが,手のひらサイズのPLCモデムや宅内向けのWiMAX機器を展示中だ。いずれも海外では出荷済みの製品。国内でも認可が下り次第,出荷する予定だ。

 PLCモデムで出展したのは,物理速度が最大200Mビット/秒の「PLA-400」(写真1)。北米を中心に普及しているPLC仕様「HomePlug AV」に準拠する。松下電器産業が開発した「HD-PLC」仕様のPLCモデムに比べて「干渉による速度低下が少ないのが特徴」(説明員)という。

 PLA-400は,欧米では既に出荷済み。日本向け仕様の製品については「アマチュア無線やワイヤレス・マウスなどとの干渉を避ける工夫を盛り込む」(同)とする。現在,総務省の認可を申請中で,2007年3月末ころの出荷を予定する。価格は1万4000円(税別)。

 現在同社は,PLA-400の販売代理店を募集中。当面は法人向けの販売に注力する計画だが,「引き合いがあれば量販店などにも出荷したい」としている。

 一方のWiMAX機器は,PCMCIAカード型のWiMAXアダプタ「MAX-100」と,ルーターを内蔵し,SIP(session initiation protocol)によるVoIP(voice over IP)機能を搭載したWiMAX CPE(宅内装置)の「MAX-200M1」をそれぞれ初出展した(写真2)。いずれも2.5GHz帯のWiMAX(IEEE 802.16e)に対応する。同社の機器は,アッカ・ネットワークスなど国内の通信事業者での検証に使われているという。