写真●複数のログデータから1つのグラフを作成したところ
写真●複数のログデータから1つのグラフを作成したところ
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 JIEC(東京都新宿区,坂川真社長)は,2月9日(金)まで開催中の「NET&COM2007」会場で,ジャストシステムと共同開発した内部統制支援ソリューションの参考展示を行った。

 デモしたのは,JIECが販売する米SenSage製のログ保存・分析ソフト「SenSage Enterprise Security Analytics(以下SenSage)と,ジャストシステム製のXMLエディタ「xfy Enterprise Solution」を連携させたシステム。SenSageで蓄積した内部統制関連のログ情報と,社内の別の業務データを組み合わせたレポートを,xfyの機能と使って簡単に作成できるというものだ。

 JIECの川端卓技術統括本部事業開発グループリーダーは,「これまでSenSageを販売してきた中で,ログデータをもとに様々なレポートを見たい,というニーズが出てきた。しかし日本の細かい商習慣などに合わせたレポートを作る作業は,ユーザーにとってはかなり煩わしいものだった」と,今回のソリューションの背景を説明する。

 xfyはXMLエディタとして知られるが,1つのドキュメントに複数のXMLオブジェクトを取り込めるなど,XMLベースのアプリケーションを開発する上での基盤製品としての機能も備える。デモでは,SenSageが管理するログ情報の中から,エンドユーザーのシステムへのログイン成功回数と,失敗回数のデータをそれぞれ取り出し,1つのグラフにして見せた(写真)。

 ただし,SenSageには今のところXML形式のデータを出力する機能はない。そこでJIECが現在,ゲートウエイ製品を開発中で,4月にも提供開始する計画だ。同時に,xfyで表示するレポートのひな形も開発し,大企業向けに提供していく。