無線LAN製品の相互接続性を確認する業界団体Wi-Fi Allianceは米国時間2月5日,インドのWi-Fi市場に関する調査結果を発表した。それによると,WLANネットワーク周辺機器,システム統合,専門サービスを含む同市場は年平均成長率61.4%で拡大し,2012年までに7億4400万ドル超の規模に達する見込み。

 ブロードバンド無線アクセスの普及にともない,WLANネットワーク周辺機器(組み込みチップを除く)の売上高は,現在の2310万ドルから,2011~2012年には2億7500万ドル超に増加すると見られる。

 そのほかの主な調査結果は以下の通り。

・ハイブリッドのWi-FiやWiMAXの普及により,これまでブロードバンド接続できなかったインドの地方や都市部でも接続が可能になりつつある。
・デュアル・モードWi-Fi/携帯電話が普及すれば,コンピュータを所有しない多くのインド人が高速インターネット接続を使用できるようになると期待される。

 Wi-Fi Allianceのマネージング・ディレクタのFrank Hanzlik氏は,「同国内外のWi-Fi Allianceメンバー企業にとってインドは非常に重要な市場となりつつある。今後インドにおけるWi-Fi普及の鍵となるのは,相互接続性やセキュリティを含むWi-Fi Allianceプログラム(関連記事)やWi-Fi認証だ」と述べた。

 調査はインドのTonse Telecomが実施した。

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