ソフトバンクテレコムは2月5日,ケーブルテレビ(CATV)事業者向け固定電話サービス「ケーブルライン」の提供を開始した。電話番号としてNTTの固定電話と同様の0AB~J番号を使える。

 ケーブルラインはSIP(session initiation protocol)サーバーや顧客管理など固定電話に必要なシステムをソフトバンクテレコムが運用するサービス。CATV事業者は自社網をソフトバンクテレコムのIXサービス「mpls ASSOCIO」と相互接続する。CATV事業者はユーザーに対し,従来から提供してきた多チャンネル・サービスやインターネット接続サービスに加えて固定電話サービスをほとんど追加投資なしに提供できるようになる。

 サービスの強みはケーブルライン・ユーザー同士のほか,BBフォン/BBフォン光のユーザーと無料で通話できること。また,基本料金は月額1354.5円,通話料が全国一律3分8.3895円と,いずれもNTTの固定電話よりも安い。

 同様のサービスはKDDIが2005年9月から「KDDIケーブルプラス電話」という名称で提供しているが,ユーザー間の無料通話は実現していない。