米Microsoftは米国時間2月1日,同社独自の文書形式Open XMLとオープンソースのオフィス・アプリケーション向けファイル形式「OpenDocument Format(ODF)」間の変換を可能にする技術が完成したと発表した。

 無償で提供するプラグイン「Open XML Translator 1.0」により,「Office Word」ユーザーはODFファイルをそのまま開いたり保存したりすることが可能となり,一方ODFをベースとするワープロ・ソフトのユーザーはOpen XMLファイルを扱うことができる。

 Open XML Translator 1.0は,「Office 2007」「Office 2003」「Office XP」での動作を確認済み。オランダ語,フランス語,ドイツ語,ポーランド語に対応する。また米Novellは,「OpenOffice」の次バージョンにOpen XML Translatorをネイティブで実装する計画という。

 Microsoftは2006年7月に,Open XMLとODFの相互操作性確立を目指すオープンソース・プロジェクトへのサポートを発表。Microsoftが資金提供し,開発についてはフランスのCleverAgeおよびインドのSonata Software,テストについてはドイツのDialogikaおよびインドのAztecsoftが協力してプロジェクトを進めている。

 プロジェクトの第2段階として,スプレッドシート(Office Excel)とプレゼンテーション(Office PowerPoint)に焦点を当てた取り組みを2007年2月に開始する。5月より,SourceForge.netでカスタマ・テクノロジ・プレビューを定期的に公開する。最終版は11月に完成する見込み。

[発表資料へ]