テレビポータルサービス(TVPS,本社:東京都港区,社長:大野誠一氏)が2007年2月1日,デジタルテレビ向けのポータルサイト「アクトビラ」を開設した。アクトビラに対応したデジタルテレビを対象に,ニュースや天気,ゲーム,スポーツ,旅行,ショッピングなどの情報を文字や静止画で提供する。2007年度中には,ドラマや映画などの動画コンテンツの配信も始める計画だ。

 アクトビラを利用する機能を搭載したデジタルテレビは,松下電器産業とソニーが既に発売している。両社にシャープ,日立製作所,東芝を加えた大手家電メーカー5社と,大手ISP(インターネット・サービス・プロバイダー)のソネットエンタテインメント(So-net)がテレビポータルサービスに出資している。松下電器とソニーのみならず,TVPSに資本参加する大手家電メーカー各社は今後そろって,アクトビラに対応するデジタルテレビを発売する見通しである。

 TVPSでは,最終的に日本に出回っているデジタルテレビの7~8割をアクトビラに対応させたいとしている。デジタルテレビの大半のシェアを握る大手家電メーカー5社がアクトビラを利用する機能を自社のデジタルテレビに本格的に搭載することになれば,決して実現不可能な数字ではない。「もはや究極の端末だ」――。テレビ受像機向けに映像配信サービスを提供しているある大手通信事業者のグループ会社幹部は,アクトビラ対応のデジタルテレビをこのように位置付ける。現在通信大手のNTT(持ち株会社)グループとソフトバンクグループ,KDDIは,そろって家庭のテレビ受像機に映像を配信するサービスを提供している。