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早すぎた3Gが携帯電話メーカーの国際競争力落とした--齊藤・東大名誉教授

2007/02/02
武部 健一=ITpro

 「3G(第3世代携帯電話)にたくさん投資したというのは立派なことですが,少し皮肉な言い方だけど,そのために日本のベンダーさん(携帯電話端末メーカー)の競争力は落ちた」──2月2日に総務省で開催された「モバイルビジネス研究会(第2回)」で,同研究会の座長を務める齊藤忠夫・東京大学名誉教授はこのように苦言を呈した。

 齊藤座長は,国内携帯電話事業者(キャリア)がW-CDMAなどの3Gインフラに早い段階で積極投資したため,端末メーカーは「3Gが普通だと思ってしまった。でも,それは世界では売れない」という状況に陥ったと指摘。「3Gが(世界で)売れないので撤退している間に,ノキアの3G端末が出てきて,1年くらいで追いつかれてしまった」(齊藤座長)。

 齊藤座長によると,「3Gが日本で成功したというのは一つの側面」であり,W-CDMAへの早過ぎた移行が,国内端末メーカーの国際競争力を落とした一つの原因であるという。

 これに対して,第2回研究会に出席した伊東則昭NTTドコモ取締役執行役員は,正面からの反論は避けたが,「3Gの世界ではW-CDMAがドミナントを取った」とコメント。iモードの海外展開についても言及し,「初期段階で失敗したのは事実だが,現在,iモード(のユーザー数)は海外で600万〜700万に達した。最近もアジアでアライアンスを組んで,これから伸びようとしている」と強調した。伊東取締役は,iモードの海外展開が初めの段階で失敗したのは,「キャリアとベンダー(端末メーカー),コンテンツ・プロバイダがいっしょに(海外へ)出て行かなかったから」と説明した。

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