写真 NTT持ち株会社の八木健取締役第四部門長
写真 NTT持ち株会社の八木健取締役第四部門長
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 NTT持ち株会社は2月2日,2006年度第3四半期(4~12月)のグループ連結決算を発表した。売上高は7兆9301億円で,前年度同期と比べ146億円の増収。営業利益は9667億円で,同503億円の減益となった。通期の連結業績予想は変えていない。

 増収は, 「BフレッツなどのIP系サービスやソリューション・サービスの拡大に支えられた」(八木健取締役第四部門長,写真)。一方で,サービスや携帯電話端末の販売に関する物件費などの増加により,営業利益が減少したという。

 事業会社の2006年度第3四半期の決算は,NTT東日本とNTT西日本がいずれも減収減益。売上高はそれぞれ1兆5312億円と1兆4448億円。営業利益は580億円と264億円。NTTコミュニケーションズは増収増益で,売上高が8383億円,営業利益が620億円となった。
 
 持ち株会社は,2006年度の事業計画として年間270万回線の純増を目標にしているFTTHサービス「Bフレッツ」の進捗状況についても報告。2006年度は第3四半期までで194万回線の純増となった。「1月の速報値は20万回線弱の純増なので,年度目標は達成できると思う」(NTT持ち株会社の島田明 第一部門事業計画担当部長)と見通しを語った。

 ひかり電話は,純増数が2006年度第1四半期で51万回線,第2四半期で58万回線,第3四半期で56万回線と推移。NTT持ち株会社は,「(2006年秋の)ひかり電話の障害でお客様にはご迷惑をおかけしたが,ひかり電話の販売ペースには影響なかったと分析している。信頼に応えられるサービス提供を続けたい」(島田担当部長)とした。