写真 「Vine Linux 4.1CR」のデスクトップ
写真 「Vine Linux 4.1CR」のデスクトップ
[画像のクリックで拡大表示]

 日本ブレインウェアとProject Vineは2007年2月1日,Linuxディストリビューションのパッケージ製品「Vine Linux 4.1CR」を2月22日に発売すると発表した(写真)。Vine Linuxは,国内のコミュニティであるProject Vineが開発するLinuxディストリビューション。海外のユーザーが主導して開発するLinuxディストリビューションと比較して,充実した日本語環境が特徴である。

 Vine Linuxには,無償でダウンロードできるオープンソース版と,商用製品として販売されるパッケージ版がある。パッケージ版は,先行公開されるオープンソース版のバグ(不具合)修整版に商用ソフトウエアを加えたもの。今回発売されるVine Linux 4.1CRは,昨年11月に公開されたバージョン4.0のバグ修整版(バージョン4.1)に,商用ソフトウエアを加えたものである。

 商用ソフトウエアは,オムロンソフトウェアの「Wnn8 for Vine Linux」や,日本語フォント(リコー製の8書体とダイナコムウェア製の5書体),アドビシステムズの電子文書リーダー「Adobe Reader 7.0.9」やマルチメディア・プレーヤ「Adobe Flash Player 9」など。さらにパッケージ版には,インストールや使い方をまとめたガイド・ブック,30日間のインストール・サポートが付属する。

 対応パソコンは,Pentiumクラス以上のCPUを搭載したPC/AT互換機(512Mバイト以上のメモリー搭載を推奨)か,PowerPCを搭載したMacintosh。仮想実行環境は,マイクロソフトのVirtual PC 2004か,ヴイエムウェアのVMware上をサポートする。

 価格は1万5540円。既存製品のユーザー向けに,本日より日本ブレインウェアの直販サイトで先行予約を開始し,2月16日までに予約すれば1万80円(送料は別途525円)で購入できる。