ソフトバンクモバイルは2月1日,ソフトバンク3Gのブループランのユーザーを対象に,「パケット定額フル」と「パケット定額Biz」の2種類のパケット定額サービスを導入すると発表した。ブループランは主にドコモからの乗り換えユーザーを意識した料金体系。孫正義社長は昨年10月の新料金発表時に「他社の追随,対抗値下げは24時間以内に発表する」旨を公約していた(関連記事)。この公約通りに,昨日NTTドコモが発表した「パケ・ホーダイフル」と「Biz・ホーダイ」(関連記事)に対抗するサービスを打ち出したこととなる。

 「パケット定額フル」と「パケット定額Biz」の料金はともに月額5985円で,NTTドコモと同一。パケット定額フルはパソコン向けのWebページを閲覧する「PCサイトブラウザ」,パケット定額Bizはスマートフォン端末の「X01HT」と「X01NK」でインターネットに接続する「PCサイトダイレクト」のパケット通信が使い放題になる。(両サービスともにS!メールとYahoo!ケータイも定額対象)。ただし,SMSやパソコンを利用したモバイル・データ通信などは従量制となる。

 ソフトバンクモバイルは既に「パケットし放題」と呼ぶパケット通信料の定額サービスを提供しており,ブループランのユーザーも対象となっている。パケットし放題の料金は,通信料に応じてPCサイトブラウザで月額1029~5985円,PCサイトダイレクトが月額1029~1万290円である。このため,PCサイトブラウザのユーザーは,パケット定額フルよりもパケットし放題を選択した方が無難だ。一方,PCサイトダイレクトのユーザーは使用頻度にもよるが,上限が低い分,パケット定額Bizが有利となる可能性が高い。

 サービス開始はともに3月1日。既存ユーザーは2月23日,新規ユーザーは3月1日から申し込み可能。