沖縄県の北谷町役場が拠点間の内線電話システムとして無料のPC用IP電話ソフトSkypeを採用したと,内線電話システムの導入を手がけたゼッタテクノロジーが発表した。

 この内線電話システムは,北谷町役場と,北谷町の施設の間における職員同士の連絡に使うためのもの。庁舎や児童館,保育所,小中学校など34カ所の施設にある52台のPCにSkypeを導入した。Skypeのデータは,各拠点間を結ぶ光ファイバー網でやり取りする。これにより,施設間の内線電話の通信コストを抑える。

 北谷町役場がSkypeを使った内線電話システムの構築にかけたコストは,77万円。通信事業者のIP電話サービスを導入した場合の3分の1に抑えられたという。

 Skypeを使った内線電話システムでは,ゼッタテクノロジーの管理ソフト「オフィスデ for Skype」で,Skypeによる通信を管理する。このソフトを使って,Skypeによる通信を庁舎と施設間などに限定したり,Skypeに備わるファイル転送機能を無効にしたりして,セキュリティを確保した。

 内線電話システムを導入したのは2006年11月。町の施設52カ所すべてで同システムを使えるようにする計画があるという。導入した内線電話システムを,テレビ会議システムとして利用することも検討している。