「仕事で使うパソコンのOSに求めるのは,セキュリティ」――。ITリサーチ会社のガートナー ジャパンは2月1日,パソコンのOSに求める要件についての調査結果を発表した。調査対象はパソコンを仕事に活用しているビジネスパーソン。

 この調査はガートナーが定期的に実施している「ITデマンド調査」の一環として実施したもの。Windows Vistaの登場を背景に,回答者に「クライアントOSに求める要件や機能は何か」を質問した。有効回答数は571人。

 項目ごとに重視する度合いを5段階で評価してもらったところ,一番重要度が高かったのが,セキュリティの強化で4.3。次が個人の生産性向上で4.1。新しいテクノロジの対応と,企業の生産性・業績向上がそれぞれ3.9と同列だった。

 この結果についてガートナーは「情報漏えい事件が相次ぐなか,システム管理側だけでなくビジネスパーソン個人も,『安全なパソコン』を求めていることが定量的に把握できた」とコメントしている。

 2000年時点にも同様の調査を実施している。当時上位に挙がったのは,OSの安定性についての項目だった。