NTTドコモは1月31日,携帯電話でパソコン用Webサイトを閲覧できる「フルブラウザ」を使った際の定額料金サービス「パケ・ホーダイフル」を発表した。月額5985円でiモードおよび同社の携帯電話に搭載した「iモードフルブラウザ」によるパケット通信が使い放題になる。2月21日から受付を開始し,3月1日から提供する。

 NTTドコモはフルブラウザを搭載する携帯電話機を続々と市場に投入している。現在までに既に15機種を発売済みで,今後さらに7機種を発売予定だ。だが,同社がこれまで提供していたパケット料金定額サービスである「パケ・ホーダイ」は,フルブラウザによるパケット通信は定額料金の対象外だった。今回のパケ・ホーダイフルの提供によって,ユーザーのフルブラウザ利用機会を広げる。

 パケ・ホーダイフルの月額定額料金は,KDDI,ソフトバンクモバイルの定額サービスの月額上限金額とまったく同じ5985円。ただし,KDDIおよびソフトバンクモバイルの場合は,パケット量に応じた段階的料金を採用しているため,フルブラウザの利用頻度によっては5985円を下回る料金になることがある。これに対してNTTドコモのパケ・ホーダイフルにはこうした段階的料金の考え方はなく,5985円は月額固定料金である。なおパケ・ホーダイフルは,同社のパケット量に応じた割引サービス「パケットパック」とは組み合わせることができない。

スマートフォン向け定額料金やPC向け定額サービスも提供へ

また,NTTドコモはiモードに対応していないSymbian OS搭載の「M1000」とWindows Mobile搭載の「htc Z」向けのパケット定額サービス「Biz・ホーダイ」も発表した。月額定額料金はパケ・ホーダイと同じ5985円。提供開始は4月以降を予定している。ただし対象は,同社のインターネット接続サービスである「mopera U」の「Uスタンダードプラン」および「Uライトプラン」の契約ユーザーのみ。また上述のパケ・ホーダイフルやパケットパックと組み合わせた契約はできない。

 さらに,カード型FOMA端末をパソコンに接続して利用するパケット通信の定額制も,今秋から提供する準備を進めていることを発表した。同社のPHSによる回線交換方式のデータ通信サービス「@FreeD」の代替の位置付けで,データ伝送速度は64kビット/秒程度を予定している。料金についても「@FreeDと同程度を考えている」(NTTドコモ)という。@FreeDの月額定額料金は5124円である。

表1 携帯電話事業者各社のパケット定額料金サービス

事業者名 サービス名 料金
NTTドコモ パケ・ホーダイフル 5985円。iモードおよびiモードフルブラウザのパケット通信,Widows Media Video対応プレーヤー搭載機種では動画コンテンツの閲覧も対象
Biz・ホーダイ 5985円。iモード非対応端末である「M1000」および「htc Z」の2機種限定
パケ・ホーダイ 4095円。iモードフルブラウザによるパケット料金は対象外
KDDI ダブル定額 フルブラウザ(PCサイトビューアー)利用時の月額上限5985円。 4万パケット未満は2100円。超過分は4万パケットから8万4000パケット未満は1パケット当たり0.0525円。8万4000パケット以上はEZweb/Eメールの場合上限4410円
ダブル定額ライト フルブラウザ(PCサイトビューアー)利用時の月額上限5985円。 1万2500パケット未満は1050円。1万2500パケットから5万2500パケット未満は0.084円。5万2500パケット以上はEZweb/Eメールの場合,月額上限4410円
ソフトバンクモバイル パケットし放題 フルブラウザ(PCサイトブラウザ)利用時の月額上限5985円。Windows Mobile搭載の「X01HT」などが対象のPCサイトダイレクトは月額上限1万290円。 1万2250パケット未満は1029円。1万2250パケットから5万2500パケット未満は1パケット当たり0.084円。5万2500パケット以上はYahoo!ケータイ/S!メールの場合,月額上限4410円




はNTTドコモが1月31日に発表した新定額プラン