中国の最大手検索サイト「百度」(バイドゥ)を運営するBaidu.comが日本に進出すると発表したのが2006年12月4日。日本では特に続報という続報がない状況だが、実際には百度日本語版整備に向けたWebページが開設され、日本語版のスタッフ募集が行われている。

 百度日本語版が使用すると見られるアドレスを、WHOIS(インターネット上でドメイン名の登録者に関する情報を提供するサービス)で検索すると、百度がこのドメイン名を取得したのは2003年9月22日。百度の日本での代表者名は李拡建氏となっている。

 現在、上記Webサイトでは、百度の日本オフィスのスタッフ募集情報が中国語簡体字で表記されている。募集している職種は、日本語システムを構築するシステムエンジニアと経理。システムエンジニアの項目にはLinuxでシステムを構築することが書かれている。ともに勤務地が「日本東京」と書かれていることから、東京ないしその近辺に日本事務所と、運用サーバーを置くものと見られる。

 一方、北京の百度本社でも、百度日本語版の検索サービスのテスター、多言語検索サービスのプログラマー、リモートでの開発と保守といった、百度日本語版向けのスタッフを募集している。この募集内容を見る限りでは、百度の日本語サービスは、サーバーを日本に置き、開発や保守は基本的に百度の本社がある北京で行うことになりそうだ。なお、今回募集しているのは、システム関連では検索サービスに関する人材のみ。中国で提供中の百科事典や地図、ブログサービスなどは当面予定がないものと見られる。

 ちなみに北京本社のスタッフ募集ページでは、ベトナム語の開発者も募集中。百度は正式には表明していないが、今後、ベトナム語版サービスの提供も範ちゅうに入っているもようだ。