米DisplaySearchは米国時間1月30日,2006年第4四半期におけるPDP(プラズマ・ディスプレイ・パネル)モジュールとPDPテレビの世界市場について調査した結果を発表した。それによると,プラズマ・パネルの出荷数は前期から4%縮小したが,前年同期からは3%増の270万台となった。

 同社によれば,プラズマ・パネルの出荷数が前期を下回ったのは,2003年第1四半期以降初めて。また,同期は,プラズマ・パネルの出荷数の年間伸び率が初めて47%以下となった。同期の出荷数は,サプライヤの予測平均を15%下回り,DisplaySearchの予測よりも9%低かった。同期のプラズマ・パネルの売上高は,初めて前年同期を下回り,前期から11%減,前年同期から15%減の18億ドルとなった。

 サイズ別でみると,前期における50インチ未満のパネルの出荷数は,全体の76%だった。同期は,同サイズの出荷数が6%減少している。前期において50インチ以上のパネルが占める割合は24%だったが,同期は同サイズの出荷数が4%増加した。そのため,全体に占める割合が前年同期の13%から26%に拡大した。

 メーカー別にみると,松下電器産業がPanasonicブランドで市場シェアを40%まで拡大して首位に復活した。同社の出荷数は前期比27%増加し,市場シェアを前期から約10%伸ばした。韓国LG Electronics(LGE)は,液晶ディスプレイ(LCD)にシェアを奪われて,出荷数は36%減少した。韓国Samsungも同じ理由で出荷数が14%減少している。


■2006年第4四半期のメーカー別プラズマ・パネル市場シェア
順位   メーカー(ブランド)   2006年Q3の   2006年Q4の   出荷台数
                              市場シェア   市場シェア    伸び率
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1      松下                     30.4%        40.1%        27%
2      LGE                      32.5%        21.5%       -36%
3      Samsung                  23.2%        20.8%       -14%
4      FHP                       8.9%         8.9%        -4%
5      Pioneer                   4.8%         8.5%        73%
6      Orion                     0.1%         0.1%        -6%
       合計                    100.0%       100.0%        -4%
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出典:DisplaySearch

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