米VMwareは米国時間1月29日,仮想環境を変換するツールの新版「VMware Converter 3」のリリースを発表した。新版では,ダウンタイムなしで物理マシンから仮想マシンへの変換が可能になった。また,リモートからクローンを作成できるようになっている。

 同ツールは,物理的な環境を仮想環境へ(P2V),または仮想環境を別の仮想環境へ(V2V)変換するプロセスを自動化するもの。ITインフラを仮想化するプロセスの高速化を支援する。バックアップ・イメージを仮想マシンに変換する“Hot Cloning”機能により,データを移行させる前にソース・マシンのスナップショットを作成して,マシンを再起動させることなく仮想化環境に移行できる。管理コンソールから,複数のP2VまたはV2V変換を一括管理でき,スケジュール化も可能となる。ウィザードを利用することで,物理マシンを仮想マシンに変換したり,遠隔からマシンのクローンを作成したりできるという。

 VMware Converter 3は,「Starter」と「Enterprise」の2種類のエディションを用意。Windows NT 4.0(SP4以降)/2000/XP/2003(64ビット版を含む)に対応する。

 無償版のStarterは,同社Webサイトからダウンロードできる。Starterは,一部の機能に制限があり,一度に1台の物理サーバーしか仮想サーバーに変換できない。VirtualCenter Management Serverのサポートとサブスクリプション契約者は,追加料金なしでEnterprise版を利用できる。

発表資料へ