Windows Live OneCareの設定画面
Windows Live OneCareの設定画面
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 マイクロソフトは1月30日,PC管理ソフト「Windows Live OneCare」を発売した。ウイルス/スパイウエア対策,ファイアウォール,ディスクの最適化,バックアップの各機能をまとめた製品で,個人または小規模事業者向け。パッケージ版とマイクロソフトWebサイトからのオンライン・ダウンロード版の二つの形態で販売する。パッケージ版の希望小売価格は6500円(税別),オンライン・ダウンロード版の価格は5500円(税別)。ライセンスは購入後1年間有効で,一つのライセンスで最大3台のPCまで利用できる。

 基本機能は,セキュリティ対策,ディスクの最適化,バックアップに分類できる。

 セキュリティ対策では,ウイルス対策とスパイウエア対策,パーソナル・ファイアウォール機能がある。また,Internet Explorer 7のフィッシング詐欺対策機能と連携する。OneCareのファイアウォールはPCの内部から外部への通信,外部から内部への通信の双方をチェックするタイプでWindows XP SP2以降に付属するWindowsファイアウォールより高機能である。

 ディスクの最適化では,設定したスケジュールに従って定期的に,不要なファイルを削除したり,ハードディスクのデフラグを実行したりする機能がある。削除する不要なファイルは,ActiveXコントロールやJavaアプレットに関する必要のないプログラム・インストール・ファイル,Windows一時ファイル,インターネット一時ファイルなど。

 バックアップもスケジュールを設定して自動的に実行できる。外付けハードディスクやサーバーにバックアップするときは,ディスクの最適化中に自動バックアップできる。バックアップ対象をOfficeの文書ファイルや画像,音楽などユーザー・データに絞る設定が基本になっており初心者に分かりやすいように配慮した。初回実行時と年1回にフルバックアップをとり,通常は増分バックアップを行うことでバックアップ時間を短縮する。

 動作環境は,Windows XP Service Pack 2またはWindows Vistaの各Edition(いずれも32ビット版)。スパイウエア対策ソフトWindows Defenderとは同時に利用できない。90日間無料体験版が,Windows Live OneCareサイトからダウンロードできる。

 なお,マイクロソフトは,Windows Live OneCare PC セーフティというサービスを実施しているが,こちらはWebサイトにアクセスしてPCをスキャンする無料サービスである。また,企業向けのセキュリティ製品「Forefront Client Security」を開発中だ。これは集中管理ができるクライアント/サーバー型のソフトウエアになっている。