NTTデータの榎本隆取締役執行役員経営企画部長
NTTデータの榎本隆取締役執行役員経営企画部長
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 NTTデータは1月30日,2006年度第3四半期(2006年4月~12月)の連結決算を発表した。売上高は対前年度同期比16.3%増の6971億円,営業利益は同120.8%増の638億円,当期純利益は同129.1%増の371億円で,大幅な増収増益。NTTデータの榎本隆取締役執行役員経営企画部長は,「3年目を迎えた中期経営計画で目指してきた,通期売上高1兆円,営業利益750億円を,かなりの確信を持って達成できる」と自信を見せた。

 好調な業績は,中央省庁向けの売上高の増加,金融分野のシステムやアウトソーシング・サービスの売り上げ増,製造や流通業界向けの売上高の増加などが寄与した。「受注も順調に推移している」(榎本取締役執行役員)。

 最近の事業環境の説明では,国内経済の回復とともに案件数は増加し堅調な成長を継続するとしている。法人向け事業のテレコム分野では,固定通信でNGN(次世代ネットワーク)の構築需要の本格化に伴い,NGN関連のシステム構築ニーズが高まると予測。移動通信では,携帯電話の番号ポータビリティ(MNP)に伴う顧客サービスの拡大,新規事業者の参入に向けたIT投資需要を見込んでいると言う。