写真1 「Asterisk検証キット」に付属するIP電話機「I-Serius2000」
写真1 「Asterisk検証キット」に付属するIP電話機「I-Serius2000」
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写真2 付属する無線IP電話機「AC-P204S」。IEEE 802.11bに対応する
写真2 付属する無線IP電話機「AC-P204S」。IEEE 802.11bに対応する
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 オープンソースのIP-PBXソフト「Asterisk」関連のソリューションを提供するASPは1月26日,企業がAsteriskを評価するためのパッケージ「Asterisk検証キット」を発表した。29日から販売を開始する。評価用のAsterisk稼働環境を簡易に構築できるように,サーバー機やIP電話機,回線ボード,導入手順書などを付属する。

 Asterisk検証キットは企業がAsteriskを本格導入する前に,外線接続や設定などを試す目的で使用するもの。Asteriskを導入する場合,外線としてNTT東西の通信回線に接続して使用することが多い。しかしJATE(電気通信端末機器審査協会)の認定を受けたAsterisk対応の回線ボードは選択肢が少なく,試験導入が難しい。そこでASPは,あらかじめJATE認定済みの回線ボードをキットに組み込んだ。

 キットはアナログ回線用とISDN用の2種類を用意。いずれも米インテルのダイアロジック製品の回線ボードを付属する。アナログ用は「Diva Server V-ANALOG-8P」,ISDN用は「Diva Server V-4BRI-8」である。ドライバー・ソフトも付属する。

 そのほかの付属品は,有線IP電話「I-Serius2000」(写真1)が2台,IEEE 802.11b対応の無線IP電話機「AC-P204S」(写真2)が2台,サーバー機「ML110G4」が1台,導入・検証手順書や説明書で,これらはアナログ用,ISDN用とも共通。価格は,メールによる1年間のサポートや配送料込みでいずれも104万7900円。ASP社が運営する通販サイトでの限定販売となる。

 ただし,キットにはOSやAsterisk自体は含まれない。ユーザー自身でダウンロードするなどして入手する必要がある。ASPが推奨するAsteriskのバージョンは最新の1.4以上,OSはLinuxディストリビューションの一種であるCentOSのバージョン4以上を推奨する。