PC内のアプリケーションをまとめる「HP SmartCenter」
PC内のアプリケーションをまとめる「HP SmartCenter」
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「HP SmartCalendar」の画面。スピーカーマークが付いているメモはボイスメッセージだ
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スタイラスペンや指を使ってメモに文字を書ける
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メモができあがったら、右にあるカレンダーにドラッグ・アンド・ドロップで挿入できる
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ディスプレイを上にスライドさせると光学ドライブやカードリーダーなどが現れる
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外付けのハードディスクを挿入するベイを備える。ディスプレイの後ろに小さめのプリンターを置いて印刷すれば、前面に印刷物が出てくる
外付けのハードディスクを挿入するベイを備える。ディスプレイの後ろに小さめのプリンターを置いて印刷すれば、前面に印刷物が出てくる
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 ヒューレット・パッカード アジア太平洋地域は2007年1月24日、アジア太平洋地域向けに一般消費者向けパソコンの新製品4機種および各種周辺機器を発表した。1月30日以降順次発売する。目玉となる製品は、米国で開催した展示会International CESで公開した「TouchSmatrt PC」。こちらは2007年4月からオーストラリア、ニュージーランドで販売を開始する。価格は2499米ドル。日本向けにも販売を予定しているが、詳しい日程は未定。早ければ夏前に販売を開始する見込みだ。

 TouchSmart PCはタッチパネルを搭載する19型横長液晶搭載一体型デスクトップ。キーボードやリモコンも同こんするが、ほとんどの操作を指やスタイラスペンを利用して直感的に操作できるのが特徴だ。特に、同社独自で開発したソフト「HP SmartCenter」がタッチパネルでの操作感をより引き立たせる。HP SmartCenterにはカレンダー、写真、テレビ、インターネットなどのメニューを用意。カレンダーは「HP SmartCalendar」という独自のソフトを開発した。HP SmartCalenderは小さな付せんをぺたぺたデスクトップに張るようにメモを残すことができる。メモに記入する文字は、キーボードのほか、指やスタイラスペンを使って書くこともできる。

 ディスプレイ上部に内蔵したマイクで自分の声を録音し、それを「声のメモ」として残すことができるのも特徴の一つ。「家庭のリビングに置くパソコンとして最適」(ヒューレット・パッカードアジア太平洋・日本地域 コンシューマ製品・モバイルビジネスグループ・ビジネスユニットのホン・チェン・チン副社長)というように、技術的な面よりも使い方の面でユニークな提案をしている。例えば、母親が昼間仕事をしているような家庭で「3時のおやつは冷蔵庫のケーキを食べてね」と、子供に音声によるメッセージを残しておくといった使い方が可能になる。これらのメモは、指でドラッグ・アンド・ドロップするだけでカレンダー内に移動したり、ごみ箱に捨てたりできる。

 HP SmartCenterからは「HP Photosmart Touch」という独自開発の画像編集ソフトも起動できる。画像の管理や切り抜きなどの簡単な編集作業のほか、画像をサムネイル表示させた際に、サムネイルの大きさをスライドバーで変更するといった機能もある。こういった編集作業や画像管理の場面でも、すべて指を使って操作できる。

 米ヒューレット・パッカードのプロダクトマーケティング コンシューマーPC・デジタルエンターテインメントのディレクターであるアミアー・カリム氏は、「今後はHP SmartCalendarをWeb上で編集できるようにしたい。HP Photosmart TouchもHPが運営するWebアルバムのsnapfishと連携してWeb上にアップロードできるようにすることも考えている」と語った。

 TouchSmart PCの主な仕様は、OSがWindows Vista Premium、CPUはTurion 64 X2 TL-52、メモリーは2GB、ハードディスク容量は320GB。ドライブはスーパーマルチドライブで、デジタル・アナログ放送に対応したテレビチューナーを内蔵する。IEEE802.11a/b/g対応の無線LANも搭載する。