アシストは、同社が販売するCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)ソフト「NOREN4 Content Server(韓国I-ONコミュニケーションズ製)」の拡販策を打ち出した。システム間連携などのソリューション開発を手がけるパートナーを新たに開拓するほか、パートナー同士の協業を推進するコンソーシアムを立ち上げるなど、間接販売強化を核に、売り上げ拡大を目指す。

 NORENは、Webサイトの制作や配信、コンテンツ管理などの機能を備えるCMSソフト。アシストが直販するほか、開発・販売パートナー30社を通じて販売しており、2006年末時点で206社への導入実績がある。ただしこれまではアシストによる直販が主体で、昨年の間接販売比率は2割にとどまっていた。

 間接販売強化に向け、「WebService Plus」と呼ぶパートナーカテゴリーを新設する。既存の開発パートナーは、Webサイトのデザインやサイトのブランディングなどを得意とするWeb制作会社が中心。WebService Plusパートナーでは、顧客管理システムや販売管理システムなどとのシステム連携や、EC(電子商取引)機能の開発などを手がけるソリューションプロバイダを開拓し、NORENを使ったシステムの付加価値拡大に注力する。アシストは今後、WebService Plusパートナーを10社程度開拓する計画だ。

 加えてアシストはこの2月に、新たに「NORENパートナー・コンソーシアム」と呼ぶパートナー会を発足する。コンソーシアムでは、販売、開発、WebService Plusの各パートナーが持つ技術や製品、サービスなどの情報共有を推進。案件ごとに技術や人材を相互活用できる仕組みを構築するなどにより、NORENビジネスの拡大を図る。

 アシストは、今回の間接販売強化策などをテコに、今年は間接販売比率を4割程度まで高める狙い。今年中にNORENの新規ユーザー企業100社を獲得し、前年比50%増の売り上げを目指す。