米AT&Tは米国時間1月25日に,2006年第4四半期の決算を発表した。第4四半期の連結売上高は159億ドルで前年同期の129億ドルから23.1%増加。純利益は19億ドルで同17.1%増加,希薄化後の1株あたり利益は50セントで同8.7%増加した。

 合併関連費用を除いた場合の純利益は24億ドル(前年同期比38.5%増),希薄化後の1株あたり利益は61セント(同27.1%増)となる。

 有線事業の売上高は前年同期と比べ22.3%成長した。地域回線による収入は同7.5%増加。企業向けは同3.7%縮小したが,減少速度は収まりつつある。消費者向けは同0.1%の微増。ブロードバンド接続回線は同23.4%増加した。

 無線事業の売上高は前年同期比10.2%増加した。加入者の純増数は240万人で,合計6100万人に達した。サービスによる収入は同13.1%拡大し,中でもデータ・サービスは同68.6%急伸した。

 同社会長兼CEOのEdward E. Whitacre Jr.氏は「引き続き堅調な業績を達成し,好調な1年を締めることができた。当社は大きな弾みをつけて2007年を踏み出している」と述べた。また,「業務統合の取り組みは当初の計画どおり,あるいはそれより早く進んでいる」と付け加えた。

 同社は,2007年および2008年における合併関連費用などを除いた調整後1株当たり利益について,2ケタ台の成長を見込んでいる。

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