セゾン情報システムズは1月26日,同社のファイル転送ソフト「HULFT」とアプレッソ(東京都文京区,長谷川礼司社長)製のデータ連携ソフト「DataSpider Servista」を連携動作させるためのアダプタ・ソフト「HULFT DataSpider 接続アダプタ Ver.1」の販売を開始した。

 同製品は,HULFTとDataSpider Servistaを連携させる際の設定作業を,従来より大幅に簡素化するもの。セゾン情報は2006年から,「HULFT Data Communication(HDC)」と呼ぶコンセプトを打ち出して,HULFTとEAI(エンタープライズ・アプリケーション・インテグレーション)製品やEDI製品とのセット販売に注力している。DataSpiderとのセット導入の実績も,これまでに6社程度出ている。

 従来,HULFTからのDataSpiderの実行や,DataSpiderからのHULFT実行には,パラメータ設定やバッチ・ファイル作成といった事前の作業が必要で,この作業はHULFTのコマンドを知らないとできなかった。HULFT DataSpider 接続アダプタを使うと,DataSpiderの管理画面から,マウスを数回クリックする程度で作業を終えられるという。

 新製品の動作環境はUNIX,Linux,Windows。ライセンス価格は動作OSに関係なく一律50万円である。販売を担当するのは主にHULFTの販売パートナーで,DataSpiderとセットで,2009年3月までに45セット,2億5000万円のライセンス売り上げを目指す。