ドイツのSiemens Automation and Drives(Siemens A&D)Groupは現地時間1月25日,製品ライフサイクル管理(PLM)ソフトウエアの開発を手がける米UGSを35億ドルで買収すると発表した。

 UGSは,米テキサス州プレーノを拠点とするPLMソフトウエアの大手開発企業で,2005会計年度には約12億ドルの売上高を計上。SiemensはPLMソフトウエア市場が年率7~9%成長すると見込んでいる。買収後,UGSのPLMソリューションをSiemensのオートメーション技術に統合し,製品ライフサイクルの全体をカバーする製品の提供を目指す。

 Siemensは同日,自動車部品部門であるSiemens VDO Automotive(SV)を分離し,新規株式公開する計画も明らかにした。株式公開により,事業成長に必要な資金調達と柔軟性の確保を目指す。Siemensは,株式の過半数を保有する予定。

 Siemensは1月15日に,同社のIT活動を新事業部門のSiemens IT Solutions and Servicesにまとめるグループ再編成計画を発表している。同社は過去2年間に通信市場から離れる方向に進み,2005年には携帯電話事業を台湾のBenQに売却している。通信ネットワーク機器については,フィンランドのNokiaと合弁会社「Nokia Siemens Networks」を設立する計画を6月に発表している。

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