米Microsoftは米国時間1月25日に,2007会計年度第2四半期(2006年10~12月)の決算を発表した。売上高は前年同期比6%増の125億4000万ドルで過去最高を記録。純利益は26億3000万ドル(希薄化後の1株あたり利益は26セント)で,前年同期の36億5000万ドル(同34セント)と比べ大幅な減益。営業利益は34億7000万ドルで,前年同期の46億6000ドルから大きく減少した。

 なお,当期の数字には,「Windows Vista」および「2007 Microsoft Office」アップグレードの保証プログラムによる繰延収入16億4000万ドルの影響が含まれる。

 同社CFOのChris Liddell氏は,「当期は全面的に従来見通しを上回った。すべての事業で,売上高の成長率が予測の上限あるいはそれ以上となった。健全なパソコンおよびサーバー市場と,広範な企業と消費者ユーザーにおける当社製品への需要が当期の成長を押し上げた」と述べた。

 同社は2007会計年度第1四半期(2006年7~9月)決算の報告時に,当期の売上高を118億~124億ドルの範囲と予測していた。

 ちなみにアナリストの予測は,売上高が120億8000万ドル,1株当たり利益が23セントだった(米メディア)。


■事業別売上高の推移(単位:100万ドル)

                                    2006年    2005年    2006年    2005年
                                   10~12月  10~12月   7~12月   7~12月

Microsoft Platforms and Services Division
   クライアント                     $2,589    $3,430    $5,892    $6,591    
   サーバーおよびツール              2,845     2,438     5,344     4,565    
   オンライン・サービス                624       593     1,163     1,157    
Microsoft Business Division          3,512     3,689     6,936     6,972    
Entertainment and Devices Division   2,964     1,687     3,994     2,293    
その他                                   8         -        24         -    
                        
合計                               $12,542   $11,837   $23,353   $21,578

 また同社は今後の見通しについても明らかにした。2007会計年度第3四半期(2007年1~3月)の売上高は137億~140億ドル,営業利益は61億~63億ドル,希薄化後の1株あたり利益は45~46セントの範囲と予測する。なお,これらの数字には約16億8000万ドルの繰延収入の影響が含まれる。

 2007会計年度通期(2006年7月~2007年6月)については,売上高が502億~507億ドル,営業利益が193億~197億ドル,希薄化後の1株あたり利益が1ドル45セント~1ドル47セントの範囲と予測する。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]